滝川第二というとU18日本代表候補に選ばれている二刀流の坂井くんなのだが、登板機会がないかと思いきや神戸弘陵が善戦し、弘陵１番センター松本くんのあわや長打のセンターフライ捕球から飛び出した一塁走者を刺すスーパーダブルプレーで一気に弘陵ムードとなり急遽登板。
下馬評通りの凄いピッチングだったが、これに弘陵打線が食い下がり最後の最後までもつれて１点差で滝二が辛勝、裏で市立西宮を破った県立社との準決勝に駒を進めた。個人的には期待していた神戸弘陵のマーチングバンドが来てなかったのが残念。滝二のブラスバンドはすごく良かった。
言わずと知れた春の選抜準優勝の報徳学園登場だが、名称狭間監督率いる明商はそう簡単には勝たせてくれないのである。
初回、報徳先発豊田くんの立ち上がりを捉えた明商が２点先取して地元ということもあってスタンドは大盛りあがり。
３回表に報徳の連打が出てひっくり返ったのだが、この後を継いだ明商の背番号１３番横山くんが素晴らしい好投を見せて以降の報徳打線を黙らせてしまった。この横山くん、最終回二死で打順が回って来たのだが代打は出てこず、そのまま打席に立って見事ヒットを放ったので、どうも滝二の坂井くん（はちょっと桁違いではあるが）同様に打てるピッチャーらしい、今後に期待だ。
逆に明商は再三責め立てて報徳を脅かし、決定的場面は５回裏、二死二三塁の決定的なチャンスで遂に報徳がダブルエースの一方、甲子園でも大活躍した間木くんを投入。
この後も明商は何度もチャンスを作りはするのだが、後一本が出ず、否、後一本を間木くんが許さず、９回裏も二塁まで進んだ横山くんを残してゲームセットと相成った、いや、いい試合だった！
ところで報徳というと、春の選抜以来気になって仕方がないのが熱いキャプテン、キャッチャーの堀くんなのである。何が気になるかというと、上写真がまさにそうだが、本人に悪気はなく、むしろ後輩ピッチャーを奮起させるべくこうなっていると思うのだが、来て欲しいボールの軌道をジェスチャーで示す妙な癖があって、本日も遺憾なく発揮されていた。
