帰還した奴、について。
書いているボク自身、二年連続で同じ個体が帰って来て、しかも妻を個体識別して覚えている、などというファンタジーに疑念を抱いていないわけでは決してない。むしろ一昨日のあれは、たまたま人馴れしたダイサギが、アオスケ、アホゲに便乗しただけではないのか、と思わなくもなかったのだが。
アオスケたちと一緒にいたわけでもないのに妻を目掛けて飛来し、側にいた知らないおじさんが捌けるやたちまちに柵を潜って妻の前に立ったコレが、よもやチュウスケでないはずはない。
この後も、一旦対岸のベンチで休む老夫婦の側で物欲しそうに佇む様子を見せたが決して柵を越えて近づくことはせず、かと思えば、こちらに気づくやたちまち飛来して樹上から様子を伺い、周囲の人が捌けるややはり妻のすぐ側へ降り立った。
以前からボクらの間では、執拗に妻を追いときにその行く手に先回りして待ち受けるこいつに、いつの間にやらGPSならぬチューPSを仕掛けられたのではないか、という笑い話が語られているのだが、いよいよこれを真剣に疑わねばならんかも、だ。というか、本当にこいつ、どうやって妻を見分けているのだろう?
どっちも目がイッてるんだよなぁ……。
昨日撮ったものだが、今季公園内では初めて会ったコサギ。撮影時に妻が一緒でなかったのでコスケかどうかは不明だ。チュウスケに追い回されたとき、コサギが上空を旋回していて妻と目が合ったようだが、妻はあれがコスケではないかと疑っている。