アオスケ彼氏……と勝手にボクらが思っているだけだが……が随分と慣れてきてこんな姿を披露してくれるようにもなった。
なったのだが。
共通してアオスケの冠羽がやたら立っていて目立つ。
妻の考えによると、アオサギの冠羽は基本的には何であるにせよ興奮すると立ち上がるようで、初めて出会った時分のアオスケはイワシを食べる都度頭が逆立っていた。
今年の春以降はイワシを食べ慣れたのかそういう姿は見なくなったのだが、最近になって彼氏といっしょにイワシを集っているときに頭が逆立つようになって、妻が言うには、あくまでも人間を手なづけてこの餌場を開拓したのは自分である、と彼氏に見せつけているのではないか……縄張りを主張するときも同じようにするので、ということだ。
逆に彼氏は、この才気あふれるメス(多分)がいつか自分を受け入れて卵を産んでくれさえすればよく、食うに困っているわけでもない……撮り損ねたが昨日池の中ほどで魚を獲っているのを見た……にで、おこぼれに預かる分には歓迎だが、強いてアオスケを威嚇するほどではないのだろう、と。