Geistburg relics

自分用外部記憶箱

Draconic Throne RETUNED

 2017年の拙作、Draconic Throneのマイナーバージョンアップをおこなった。前版については以下の拙稿を参照されたい。

geistburg.hatenablog.com

 

 ゲーム本体はほぼそのままでキャラクタにも異同はないが、やっている本人としてはかなりドラスティックに手を加えた、つもり。

  • BGMドライバを1ビットサウンドポートによるPCMと同期演奏できる新版に差し替えた。ソフトウェアエンベロープ機能も拡張され表現力が向上した。
  • VRAM書き換えタイミングを後発拙作の実装に合わせて改善、パフォーマンスが向上すると共にスプライトにしばしばゴミが現れるバグが解消された。
  • 難易度調整機構を再調整、前版に比して難易度上昇がやや早くなると共に、フレーム落ち対策で封鎖されていたノーウェイト状態が開放され、最高難易度が更に上がった。
  • バレルロールボーナスの加点が正しく処理されていなかったバグを修正した。
  • 上記修正に伴い、ROMサイズを32KBから48KBに拡張した。

 主な修正点は上記の通りになるが、外形上最も目立つのは「歌うBGM」だろう。ボクの知る限りそういう実装をおこなったMSX用ゲームは過去にないのではなかろうか。ご存じの方がおられればご教示願いたい。

 上掲動画をご覧いただければわかるように……音質にかなり難はあるが、わかるよね?……オープニングから喋りまくりである。PCMとしての諸元は量子化ビット1、サンプリング周波数は4.4KHzになっている。

 ちなみに気になる人は気になるかも知れないので歌詞(?)を上掲動画登場順に抽出しておくと……

  • メインテーマ(通常BGM)
    Beat the dragon!
    Be the king of us all!
  • 十字軍の行進曲
    Hallelujah... 
  • ヴァルプルギスナイト(魔女のBGM)
    Walpurgis night! 

 この他、戦車のBGMと魔女のBGMには Hi! と合いの手が入る。加えて、バス/スネアドラムとハイ/ローのティンパニもPCM再生していて、今後(?)のことを考えるとこちらの方が応用幅は広いだろう。

 なお、これは純粋に自分の楽しみのためにやった試みで、今のところROMイメージもソースコードも頒布するつもりはまったくない。