あまり鳥の気配がないので普段はチラと覗くに済ませている明石城址や薬研堀で思わぬ初物に出会った。
意外にもボクにとっては初物。成鳥すればもう少しコントラストがはっきりして紺と白のツートーンになるはず。大きく育ってからもまた目前に現れて欲しいものだ。
件のミルワームをくれるおじさんに完全に馴されたものか、ボクらの周囲をくるくると飛んで、あからさまにミルワームを要求してくる困ったちゃんなルリビタキちゃん。試しに妻が持ち歩いている水禽の餌をお立ち台に置いてみたが軽く無視された。
そろそろ当地を離れる用意だろうか、群れでの飛行を試している感じ。この冬の間随分と楽しませくれたので、気持ちよく見送ってやろう、来冬の再会を楽しみにしつつ。
鳥らしい行動を採っているのでよもやと思っていたのだが、妻に気づくやぴゃーっと飛んできてぴたりと寄り添った。
このコスケもそうだが、剛ノ池の南端にある建物の屋上に妻が陣取ると、百メートルほど離れた小島から目ざとく妻を見つけて飛んで来る。ボクがいっしょだと降りてこないが、妻一人だと目前に着地してイワシが出てくるのを待つのだとか。こいつらは特に極端だが、このところ妻が池の畔を歩くと大量のサギ類が大なり小なりついて歩くという変なことになっていて、少なからぬ通行人からの訝しげな視線を感じないでもないのが悩みの種だ。
その歩み寄りかたはおかしいだろう?